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 3日目です。
 朝から14時45分まで自由行動と事前に聞いていたので、この部分ばかりは「札幌観光でもするかなー」などと考えていたのですが、ソリすべりに行くひとびとがいるということで、急遽予定変更して便乗。
 大通り公園もマイセン博物館もKitaraホールも、夏でも行けるけれど、ソリは冬しかできないから。
 そんなわけで、モエレ沼公園へ。イサム・ノグチの設計したところとして、有名な公園です。

 ホテルの最寄り駅・南北線中島公園駅から、大通駅だかさっぽろ駅だかで乗り換え(記憶が定かでない)、東豊線環状通東駅へ。バスに乗って、モエレ公園東口まで。
 ……最寄バス停に到着したは良いんですが、入り口がわかりませんが。
 とりあえず、モエレ山の方に向かって伸びてる道にアタック。

犬その2 犬その1
 最初の道は、行き止まって失敗。工事用車両の作ってしまった道のようでした。行き止まりの脇から、スノーシューの足跡が人家の方に伸びていて、「モエレ沼公園必携装備だったか?」と思ったり。
 左は、その人家の付近にいた犬2匹です。耳の小さな柴犬という感じを受けましたが、何犬だろう。雑種かな。

モエレ山 遠きにありて 思うもの(違
 次の道は、標識によれば駐車場に続く道のようでした。とりあえず行き止まりじゃないだろうということで、前進。左前方に見えるモエレ山が遠かったです。
「ひだまり」
 ものすごく悪路でしたが、ともかくガラスのピラミッドまでたどり着きました。
 このガラスのピラミッド「HIDAMARI」は、とりあえず拠点となるような、この公園の中心とも言うべき施設です。休憩所があってレストランがあって、イサム・ノグチのギャラリーやミュージアムショップ、管理事務所などがありました。
 何はともあれ、休憩できることと暖かかったことが嬉しかったです。

 この中のミュージアムショップ兼貸し道具屋さんで貸し出していたのは、ソリとスキーとスノーシュー(+長靴)で、みんなはソリを、私はスキー(といっても、クロスカントリーのような歩くためのスキー)を借りました。単独行動すいません。
 荷物をロッカーに預け、みんなで帰りのバスが来る時刻を確認しあって、雪の中へ出陣。

   スキー楽しかったです。
 クロスカントリーの競技と同じように、クラシカルコースとフリーコースがあり、私はフリーコースへ出てゆきました。目の前を、70歳くらい(独断)のおじいちゃんがすいすいと横切って滑ってゆくのを見、真似して練習してました。ポイントは、ストックの握り方と膝の使い方でした。あと、板が凄く細いので、体重の乗せ方が難しかったです。
 途中で、ソリ隊と交信しました。あれだけ遠くても、まわりに何もないので良く聞こえました。

   1時間くらいして、どうにか形になったかなという頃に、ピラミッドへ帰還。
 ソリ隊もほぼ同時に帰還して、道具を返却したり、暖かい建物の中で暖かい飲み物を飲んだり、お買い物したりして時間を過ごし、往路の悪路を思って早めに出発。でも、帰りは来た道より多少はマシな道があることが判明したので、そちらを通りました。いずれにせよ、明らかに冬季に歩いてやって来るひとがいるなど想定していないようではありましたが

 意外と早くバス停についてしまい、風除けの小屋の中で待つこと15分。来たバスに乗って環状通東駅へ、そして集合場所のさっぽろ駅へ。
 まだ全員揃ってなくて、お昼ごはんもまだだったので、駅の中のお店で「さっぽろ駅名物」とやらの串じゃがを買いました。小さめのジャガイモを揚げたものを、ケチャップやマスタードで食べるのです。でも、ソースの類をつけなくても十分美味しかったです。駅のスタンドカフェでも、こんな美味しいもの売ってるんだねー、などと、同じものを買った友人と話していました。

 全員揃って、JRで新千歳空港へ。午前中に遊びまくったのと、快速エアポートの中で座れなかったのとで、終始無言でした。車窓から見えたのは、胆振の山々だったでしょうか。

 空港について搭乗手続きをし、45分のお土産タイムの後、搭乗口へ。
 帰りは、2階席でした。階段わかりにくかったです。
 離陸前後は相変わらず興奮していましたが、隣が見知らぬ人だったので表情は変えないまま、飛行機の下についているカメラの映像を見ていました。
 無事離陸して、機体が雲におおわれる頃、さすがにいつしか眠りに入っていました。気付いたら、もう首都圏の空でした。

   私は、飛行機から見る夕方の空が好きです。雲より上を飛んでいるので、当然空と自分との間を邪魔する雲はなく、そこにあるのはただ天上一面の吸い込まれそうな藍の色。眼下に広がる雲の合間から見えるのは、陽が落ちてだいぶ暗くなって、小さく散った光だけが浮かび上がる街並み。そして、それを縁取る360度の夕焼け。
 初めて見たのは小学校2年か3年のときですが、見るたびに至福を感じます。そうそう飛行機に乗れるご身分ではないので、そうそう見られるものではありませんが。

 そんなことを考えてるうちに、羽田空港に無事着陸。そして散会。



 そして、かえってきました。現実の世界に。


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Last update:2006/2/26

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